太平洋の奇跡

火の玉レッド

2011年03月04日 11:41

“ レッド ”と呼ばれた男

サイパン島の美しい環礁の中に
その島はある



マニャガハ島



第二次世界大戦下では
旧日本軍の手によって島内は軍事要塞化されており
「軍艦島」と呼ばれていた



島には大戦中に使用されていた大砲が朽ちたまま残っており
白い砂浜に存在するその錆びた物体は何とも言えない寂しさを漂わせており
陽気なバカンス気分から一転して
歴史的な戦争の断片を否応無く
見せられるのである





2月20日

(現地時間) 13:49

(日本時間) 12:49



私はそれを見た

ツマグロザメである


一瞬
息を呑んだが
私はひるむことなくサメに近付いた


そいつは透明度の高い海中を
海面に差し込むキラキラとした日光を体全体に浴びながら
その勇ましい姿でユラユラと泳いでいた



私は右手から発するエクストリームレーザー光線でサメを一蹴しようかと考えたが
そこまですることも無く事なきを得た

海水浴客に被害が出なかったのは幸いである

(※作中の文は、ご想像通り殆どがフィクションで、登場する事物の真実性に対しての問い合わせは、積極的に受け付けたくありませんので、お許し下さい♪)
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