2007年02月07日 21:26
毎年寒くなり大寒を迎え、立春を過ぎた頃、行きたくなる場所がある。
それは。
百畳敷洞窟。
その存在を知ったのは、5~6年前の事。
面白そうなところだな、そう思った。
時が経ち、口コミ等で知れ渡り、洞窟はメジャーな存在になりつつある。
近年、洞窟の風化も進み、天井が崩れる恐れもあると言う。
そんな折、「散策ツアー」が実施される事を車を運転中にFMで知った。
焦った。
唯でさえ、人がドッと押し寄せるような場所になってしまったのに、そこに拍車を掛けてツアー客が増えたら、環境が変化し、近い将来、「洞窟内立入禁止」になってしまうのではないだろうか。
そんな想いが頭ん中を廻り、行くなら今しかねえと思い、決行した!
今日の大滝方面は、吹雪
早速スノーシューを装着し、出発♪
間も無く広がる景色。
大雪原。
パノラマ。
そんな言葉が良く似合うと思う。
歩く事、数十分。
雪で折れ曲がった木の枝が何本も道まで進出きており、枝を避けるのに嫌気がさしてきた頃。
洞窟に到着した。
正面から見ると、いかにもって感じ。
いよいよ洞窟内に進入。
先ずは、氷柱から。
洞窟内に発生する、氷筍(ひょうじゅん)。
氷筍とは、-3℃以下の洞窟内で、天井から滴り落ちる地下水が凍って出来たものらしい。
その姿が、筍(たけのこ)に似ているから、その呼び名が付いたと言う。
百畳敷洞窟で出来る氷筍は、「ニョロニョロ」と呼ばれている。
トーベ・ヤンソンの『ムーミン』に登場するニョロニョロに似ているから。
ムーミン谷のニョロニョロは強い電気を帯びているが、洞窟内のニョロニョロは触ってもビリッと来ない。
カメラのホワイトバランスを変えると、氷筍の表情も変わる。
洞窟内の、めくるめく氷の世界。
時間を忘れて写真を撮った。
カメラ好きの方なら、色々と凝った写真の撮り方をするんだろうなぁ~と思った。
例えば、マクロレンズを使ったクローズアップ写真とか。
僕はマクロレンズ持ってないけど、あれば写真の世界が変わるだろうなぁ~。
洞窟の天井を見上げてみる。
そこに広がる、氷の結晶。
霜の花。
しばし堪能した、氷の世界。
最後に撮ったのは、こんな可愛らしい氷筍
1時間ほど居たが、訪問者は僕1人だけの昼下がり。
今度はいつ来ようか、そう思えるほど楽しかった。
この洞窟、きっとリピーターが大いに違いない。
洞窟内で軽食&休憩をして、僕は洞窟を後にした。