23日・積丹岳(1255.3m)登山

火の玉レッド

2007年06月26日 22:29

(22日・前夜祭(岩内町)の続き・・・・)

23日。

ボクと友人のT君は5時頃に眼を覚まし、朝食を済ませ、積丹岳の駐車場を目指した。

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駐車場に着くと、そこはクルマで満杯で、停めるスペースを探すのに苦労した。

後で分かった事だけど、タケノコの山菜採りの方々のクルマが2/3を占めていた。

6:45頃。

登山口を出発。



この山。

道の周囲の景観は全くと言って良いほど望めない。

「●合目」と言った標識が無かったら、ただただ黙々と歩き、自分がどれ位登っているかさえ分からない事だろう。



このような立派なダケカンバを見上げては、「おぉ~っ!」と驚嘆するボク等。

  ダケカンバと白樺って似てるよね。
  どう違うんだろうね?

そんな会話の最中で、今度調べておくよとT君に言ってしまったので、ちょっと調べてみた。

~閑話休題~


ダケカンバ
 カバノキ科カバノキ属の落葉広葉樹
 白樺よりも高所に分布

白樺
 カバノキ科カバノキ属の落葉広葉樹

分かった事と言えば、近縁種のダケカンバの方が白樺よりも高所に植生しているって事位・・・・。
これからもう少し、詳しく調べてみよう。

今後の課題も出来たところで、本題へ・・・・・・。

  

夏至を迎えたと言う時季に、水芭蕉が植生していた。



9合目を過ぎる頃、空は晴れていた。
それまでの道中、森の中は霧でおおわれ鬱蒼としており、気温が上がらず歩きやすかったのは良いが、どこか味気無さを感じたりもした。

道の途中でタケノコ採りの方々と何度と無くすれ違った。

タケノコ採りの方々の切羽詰った様子は、正直見ていて楽しいものではなかった。
登山道でドカッと腰を据え、「●●さ~ん」、「●●さ~ん」と同行者の名を連呼するものの、応答は無く、木の枝に吊り下げられたラジオからの声が、静かな森の中へと消えていった。
そんな彼らの様子を見る度に、ボク等は何ともやり切れない想いを味わった。

彼らもボク等登山者も、お互いに森の中を歩く者として、双方が気遣う気持ちを持ち、共存していきたいものだけど・・・・・。

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約2時間20分ほどで、頂上に到着。

頂上までの道のりは展望が開けず、まだ歩くのかと少々うんざり気味で登っていたけど、急に道が開けたと思ったら、そこが頂上で、やや拍子抜けした。

この日の頂上は隣の余別岳しか見えなかった。



南側の斜面に見える枯れ木は、「山火事で枯れ死したハイマツだ」とガイドブックに載っていた。
その自然が創り出したオブジェは、この山ではとても印象深いものだろう。



今回、個人的に大いに期待していた積丹の海岸線は雲海で隠れてしまい、何も見えない。



残念!!!!!
雲海もキレイだったりするのだけれど・・・・・・。



頂上で、ゆっくりと時間を過ごしたボク等。

ピークまでの道のりを振り返ったり。
去年、2人で登った羊蹄山の山行を思い出したり。
色々な話を2人でして、おにぎりを食べたり、水分を摂ったりして時間がたおやかに流れた。

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90分ほど頂上で休憩をした後、ボク等は下山した。



1時間10分程のハイペースで下り終えたボク等。



下山後は、積丹岳休憩所(山小屋)で休憩をした。



この山小屋で飲んだ湧き水は、ホントに美味かった!
お世辞ではない、本当に美味かったんだ。

この小屋。
ストーブはあるし。
布団や毛布はあるし。
美味しい水は飲めるし。
食器や各種調味料は使えるし。
機会があれば、ゆっくりと宿泊してみるのも良いなと思った。

ボク等が休憩をしている時に、カップルが訪れ、山や釣りの話をして盛り上がった。
こう言う一期一会も登山の楽しみの一つだったりする。

カップルにコーヒーをご馳走になったんだけど、湧き水で淹れてくれたそのコーヒーの味は、格別で本当に美味くおいしかった。

コーヒーのお礼を述べて、僕らは山小屋を後にした。

(「釣りとか寿司とか港とか」に続く・・・・・)

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