樽前山(東山:1023.1m)
朝起きて、色んな雑事を片付け、家で休んでいたけど、どうにも落ち着かない。
先日の積丹での遊び疲れが思いの他、後を引いており、今日はそんな本格的に遊ぶ気にはなれなかった。
でも家に居るのは、落ち着かない・・・・・・・・・・・。
昼過ぎに晴れると思い、ザックに山用具を無造作に入れて、15:00頃にボクは家を出た。
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今日は何となく。
釣りをする気にはなれず、遠出する気にもなれず。
こんな気分の日に打って付けの山がある。
その山は。
樽前山。
7合目までクルマで行けて、そこから簡単に登れる。
樽前山は観光地化されているとか、手軽に登れるので登り応えが無いとか、敬遠する人が多い山だけど、ボクはこの山が何よりも好きだ。
理由は気軽に登れるのは勿論、家から近い所に溶岩円頂丘(ドーム)を持つ山がある事が素直に嬉しい。
それに小さい頃から、この山を見ながらボクは大きくなってきた。
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登り始めの登山道。
そこは緑のトンネルのようだった。
支笏湖は、霧で覆われていた。
これが昼過ぎでなく、朝方であれば神秘的な感さえしただろう。
紋別岳やモラップ山、丸山方面に眼をやると・・・・。
霧が苫小牧方面へと流れていた。
その情景は何ともキレイで、絵画的な趣さえ感じられた。
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もう少し高度を上げてみよう。
斜面にも緑が色づいている。
苫小牧方面には一面、雲海が広がっていた。
更に高度を上げてみよう。
いたる所にイワブクロが群生していた。
樽前山に多く植生することから、「タルマイソウ」の別名を持つ。
さあ、もう頂上はすぐそこ・・・・・。
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頂上は、物凄い風で。
ボクの髪が強風でなびいて、雷頭のようになっている・・・・・。
風は強いけれど。
ゆっくりと休憩をしよう。
山裾に広がる波形は、その昔の噴火でマグマが流れた跡だろうか・・・・・・。
7合目の駐車場のあるヒュッテが見下ろせる。
お気に入りの岩に腰を据えて、ボクはゆっくりと休憩をした。
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さあ。
そろそろ帰ろうか、影法師君よ。
雲海に目を向けると、雲の一部分が上方向になびいており、その形が面白くて、思わずカメラを構えた。
雲海も大分、苫小牧方向にたなびいていた。
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登山者のあまり居ない平日の午後。
ゆっくりと手軽な山を楽しむのも悪くない。
山を下り終える頃、上空の飛行機雲がボクを歓迎してくれた。
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