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初めに・・・・・・・・・・・・・・・・。
恵庭岳は平成15年の十勝沖地震で頂上の岩部が崩壊し、頂上への立ち入りを禁止している。
理由は危険だから。
それ以上でも、それ以下でもない。
危険だから立ち入りを禁止している。
ボクは今日、恵庭岳を登り、規制されている頂上部へロープを越えて登った。
この行為が、危険なのは分かっている。
ブログでわざわざ正直にロープを越えたと言わなくても良いのではないかと思わなくもない。
ボクは事実を載せる。
ボクは事実を載せたい。
頂上部が崩壊して危険だと言うのは、ボクの意見ではない。
登山者とか山岳会とか森林を管理している所が言っている意見に過ぎない。
ボクはボクの意見に従う。
自分の意見に従い行動する。
ボクはロープを越えて上を目指した。
理由は明瞭。
行きたかったから。
頂上部は、確かに危ない。
岩場をロープを使用して登れない事は無いが、足場は大変狭く、下り時には余程気を付けないと下りれないだろう。
体力があれば登れるとか、経験があれば登れるとか、それはボクには分からない。
物事の複雑な関係性は、ボクには到底分からない。
ボクに分かるのは、危なかったら止めて無理をしない、それだけだ。
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では、本題に・・・・・・・。
ボクは昼過ぎに恵庭岳を登りたくなり、クルマを走らせた。
10月は、ある試験の為ほぼ登山を控えていた。
好きな登山を控えていると、次第にストレスは蓄積され、それに比例するようにボクの腹は出てきた。
運動を制限し、ストレス解消と言う名目のもと、食べ物を摂取する。
お蔭で、約3kg増量してしまった。
腹を引っ込める為にも山に登らないと・・・・・・。
ボクは、普段よりも重量がかさむ装備をあえてチョイスし、登山に望んだ。
理由は、重い物を背負った方がより負荷が掛かり、痩せれると思ったから(笑)。
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歩き始めの道。
枯葉が敷き詰め、季節は着実に冬に向かっていることが分かる。
上の画像を見て、登山道がどこか分かるだろうか?
晩秋ともなれば、辺りは枯れ葉で埋め尽くされ、夏道の姿を曖昧にさせてしまう。
この時季の登山道を歩いていると、一瞬正規のルートを歩いているのかどうか分かり難くなる事がある。
そう言う時は、普段以上に慎重に歩を進める。
では、先の画像の登山道は・・・・・・。
ピンクテープを頼りに歩けば何とかなるさと淡い期待を抱いてはいけない。
ピンクテープはあくまでも目印で、それを頼りにしたとしても、その場の地形をある程度は把握してないと道に迷った時に大変な目に合うだろう。
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登り始めて1時間20分程で、見晴台に到着。
久々の登山らしい登山で、しっかりと汗を掻いた。
登山と言えども、体を動かすのは気持ち良い♪
ここで遅い昼食!
眼下に支笏湖を見下ろしながらのインスタントミソラーメン♪
取って置きの調味料は、勿論この眺め(笑)!
空腹を満たした後、ボクは先を目指した。
見晴台を過ぎた辺りから、残雪が・・・・・・・。
ほどなく9合目、厳密に言えば9合目チョイ手前の見晴台からの景色。
山腹からガスが立ち昇っている。
この見晴台でチョイ休憩し、ボクは立ち入り禁止のロープを越えた・・・・・・。
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ロープを越えて、後ろめたさがなかったか。
全く無いと言えば嘘になる。
自分の行動を正当化させるために頭の中では色んな思考が駆け巡った。
知ってる人も多いだろうけど。
ボクはとても臆病なんだ。
臆病者があれこれ考え事をしビビリながら歩いていると、やがて頂上の岩部が現れた。
キレイだな、ボクは切り立った峰を見てそう思った。
あまりにも魅力的なそれを見て、撤退する気にはなれなかった。
ボクは意を決して登った。
途中に広がる景色。
それは見事しか言いようが無い。
切り立った岩。
それと中央に見えるオコタンペ湖。
辺りを枯れ葉が演出(笑)。
寒々とした感が・・・・・。
最後に岩登りが待っている。
と言っても、そんなに難しくなく、冒頭に触れたロープ場の足場だけ細心の注意を払い、ボクは登った。
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頂上に着いたボクを待ち構えていたのは・・・・・・。
正に絶景だった。
上に着くなり、スコーンと眼前に飛び出る絶景とでも言おうか。
何にせよ、見事な支笏湖がそこに広がっていた。
登山をしていて目を見張るほどの絶景に巡り会える事はあまりない。
全く無い訳ではない。
度々ある訳でもない。
頻度としては一年に数回程度、そう言った絶景に巡り会えれば良い方だ。
今回のは正にそれで、見事な景色だった。
息を呑むほどと言っても良い位か、それは言い過ぎか(笑)、でも今年度のベストに位置付けされる位の眺めだったのは間違いない。
モヤッていたのは残念だけど、神様がフィルターに掛けてくれたような景色だと思えば言い訳で♪
何事も前向きに考えれば言い訳で(笑)。
しばらく頂上に居たかったけれど、落日はすぐそこに迫っており、ボクは名残惜しみながら下山した。
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太陽は一日の役目を終え、月にその役目をバトンタッチしようかとしている時間帯に近かった。
やがて陽はとっぷりと暮れ、闇がそこに迫っていた。
闇が辺りをおおい尽くすのはアッと言うまで、ボクは歩くのに難儀した。
登る時以上に苦労し、ボクは下山した。
下山にかなりの時間を要したのだから・・・・・・。
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最後に・・・・・・・・。
今回のロープ越えに関して、一切のコメントは受け付けかねますって言うのは嘘(笑)。
本来ならば、ブログにアップするのは9合目までの見晴台に止めて、それ以降の行動に関しては私的に楽しむ範囲で収めておくのが良かったのかも知れないけど、頂上からの眺めがあまりにも凄く良かったので、それをボク独りで独占したら勿体無いと思ったので、ブログで包み隠さずアップする事にした。
危険行為を冒してまで行く価値はあるかと聞かれたら返答に困るんだけど・・・・・・。
価値なんてものは、ある人にとってはかけがえの無いもので、ある人にとってはどうにもならないもので、ある人にとっては推し量る事すら出来ないものなのかも知れないし。