樽前山(1041m)~風不死岳(1102.5m)の続き

火の玉レッド

2007年11月14日 21:53

(前回の続きから・・・・・・)

樽前山(たるまえざん)を登り終えたボクは外輪山を北に歩き風不死岳(ふっぷしだけ)を目指した。



樽前山の7合目ヒュッテから歩き始めて1時間15分ほどで、風不死岳の登山口に到着。
あとはそこから登るだけ。
登るって言うよりも歩きの方が多い感じの山かも・・・・・。



   風不死岳ってクマの巣なんでしょ、危なくないの?

これは、しばしば耳にする意見の一つ。

風不死岳がクマの巣なんじゃない。
森自体がクマの巣なんだ。

ボクは、こう答えるようにしている。

風不死岳はクマの巣だから危険で、クマの噂を聞かない山は安全か。
そんなことは無い。
クマは森に棲んでいる。

風不死岳はクマの巣だと言う意見は、あくまでも人間の立場からの意見。

クマは森に棲んでいる。
クマは森を育てる。
森はクマを育てる。



森は人間を育てたかもしれないが、人間は森を破壊した。

こうやってボクが登山道を歩いている事自体、実は森を破壊している事になるのだろう。

森にとって一番危険なのは、実は人間なのかもしれない。

そんな事を考えている内に、結構な距離を歩いたらしい。

後ろを振り向くと、お隣さんの樽前山が見えた。


鎖場を過ぎ・・・・・・・。


偽ピークを過ぎても・・・・・・・。


まだ頂上には着かない・・・・・(笑)。

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偽ピーク。
頂上だと思っても、そこはホントのピークじゃない・・・・・

ヤな言葉だよね、偽ピークだなんて。

ボクにとって、一番ヤなのは偽ピークではなく、笹原だった。


笹って、あんま好きじゃない・・・・・。
雪にもめげない逞しさを誇るんだけど、雪山を登ってると特に、この笹ってヤツに足場をとられたりして、あんまり好きじゃない。

 

笹よ、お前なんか嫌いだよ、と笹に向かってバカヤロー宣告をし、笹原を抜けると頂上は間近だ。


樽前山の7合目ヒュッテから歩き始めて2時間15分ほどで風不死岳のピークに到着。


う~ん、モヤってる・・・・・。
霞んでいる・・・・・・・・・・・





霞んでなかったら、天気が良かったら、支笏湖を見下ろす事が出来て、最高の眺望を手に入れることが出来るのに・・・・・・・。

う~~~ん、残念だな・・・・・・・・

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頂上には先客が3名居た。

ボクが頂上に着いて数分で男女のペアが去り、そこにはボクと1人のおじさんが残された。

おじさんと暫らく山の話をした。

ボクは冬はスノーシューで低山を中心に登っている事。
おじさんは山スキーで冬山を楽しんでいる事。
ボクは、出来れば週一で登山をしたい事。

色んな事を話した。

おじさんは、先の二人組みは苫小牧山岳会のメンバーなんだよ、そこに入ったら良いよ、色々と教え貰えるし、冬も遊べるよ、と言っていた。

山岳会・・・・・。
ボクがまだ未熟だった2~3年前。
ちょっと本気で入会しようかなと思った時期があった。

でも。
ボクは入会しなかった。
会に入らなくても遊べるし、技術的な事を本格的に修得したいと思った時に、入会すれば良いかなと今でも思っている。

おじさんは、色んな事を話してくれた。

羊蹄山(ようていざん)のスキー行。
毎年恒例のトムラウシ山スキー登山。

ボクはおじさんの話を熱心に聞いていた。

こう言う話しを聞いてると、山岳会の門を叩きたくなってきた(笑)。

やがておじさんも去り、そこにはボク独りだけになった。



昼食を終え、休憩も済み、ボクもそこを去った。

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下山時は樽前山を経由しないで下りる事にした。



途中、小雨ってきてヤだなと思ったけど、小雨のままの状態をキープしていたので、ボクはホッとした。

ボクはピークから1時間45分ほどで下り終えた。



タ~~~~~ッと登って、タ~~~~~~~ッと下る、冒頭で述べた通りの今日の登山。

久し振りに駆け足気味の登山(笑)。

 

ボクは、ちょっと物足りなさを感じながらクルマに乗り込んだ。

北海道内、明日から本格的に雪が降るらしい。

これから山の積雪が締まって安定する間、登る山を選ばないといけなくなるなぁ~、ボクはハンドルを握りながらそんな事を考えていた。
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