札幌岳(1293.8m)
~家から近くて、そこそこ登り応えがありそうで、展望がよさ気な山、札幌岳~
ボクは朝、目が覚めると、ザックに適当に装備を放り込み、家を出た。
札幌岳を登るために。
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道中。
支笏湖は澄んでおり、山々が湖面に映りこんで、それはそれはキレイだった。
樽前山と風不死岳。
いつ見ても見飽きない風景。
支笏湖湖畔の秀峰、恵庭岳。
また今年も登ろう♪
朝から良いもの見れて得した気分!
クルマは一路、定山渓方面へ。
豊平峡(ほうへいきょう)から冷水小屋を経て登るコースを利用した。
冷水沢コースと言うらしい。
登山届けに必要事項を記入し、早速登り開始。
こういった何の変哲の無い道をひた歩く。
平坦な道を歩くのは嫌いじゃないけれど、ボクはどちらかと言うと登山道らしいアクティビティーに溢れた道の方が好きだ。
そう・・・・・、例えば毒蛇や毒蜘蛛に襲われたり、突然落ちてくる岩を避けたり、ロープで渓谷を飛び移ったり、古(いにしえ)の聖杯を見つける為に・・・・・、ブツブツブツ。
行く道には当然、毒を持った生物は居なく。
どちらかと言えば、ボクの方が毒害な訳で(笑)。
セクシーなギャルも出てこなければ、恐ろしいモンスターも出てこないし、実に平坦な道が続き。
そんな折。
突如。
石仏が、キタ――(゚∀゚)――!!
仏様に登山の無事と、ボクの健康と家族の健康と、ボクの運気上昇と日本経済の発展と、地球規模の平和と、個人規模の幸福をお祈りし、ボクは先を急いだ。
あ、危ない!
危ないって!
お、押すなよ!
ふぅ~、冷水沢に掛かる丸太橋をファイト一発のノリでどうにか渡り終え、雪解け水に落ちて心臓麻痺でアレする事も無く、ボクはその後も沢を右に左に渡り終えた。
古代文字で刻まれた木碑を発見。
ボクはどうにか解読に成功した。
札幌岳に行くには、このまま道なりに進めば良いらしい。
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一旦、CMで~~す♪
ジャジャ~~ン♪
札幌岳来たなら、一度はおいで!
冷水(ひやみず)小屋。
冷水沢沿いの標高860m地点に位置する地上の楽園!
正に空中小屋、天空の小屋♪
収容人数なんと30人!
おいおい、何家族分寝れるんだよ~!
ご利用される方は・・・・、http://www.interq.or.jp/www-user/daisetu/hiyamizu.html まで!!
はい、CM明けま~~す♪
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こ、これが冷水小屋か・・・・・!
何という厳かな佇まい!
まるで海外のお洒落な雰囲気の小屋じゃ~ありませんの♪
ウフ♪
こんな素敵な場所で、あのコとあんな事良いな、出来たら良いな♪
ドラえも~~~ん!!
のび太く~~~ん!
冷水小屋を越えると、急登が始まる。
と言ってもだ!
大した事は無い!
遠くの方で聞こえていた落雷の音が、段々と近くに聞こえ始め。
【注】落雷時には登山はしない事!
自殺行為といっても良い!
雨も降り始め。
その他は何も始まらなかったけれど(笑)。
残雪地帯に苦労して登り。
やがて、雨も本格化して。
雨具を着て登る事に。
登山道は雪解け水と雨水で酷い事に
水で溢れた登山道を平泳ぎで泳ぎ切った後、どうにか頂上に到着した!!
ややっ!
絶景かな!
まるで、夢で見るようなガス模様♪
や~、見える!見える!!
目を細めて見ると、そこに羊蹄山が!
手が届きそう!!
大粒の雨の下、凍える体を温めるべく、ボクはラーメンを作り。
震える手でラーメンをすすり。
雷の落ちる音を聞きながら、ボクは耐えた!
文字通り、
耐 え た !
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どんよりとした鉛色のパノラマを存分に堪能した後で、ボクは足早に下山した。
下山後、間も無く雨は止み。
青空が広がり。
冷水小屋に着く頃には、すっかり晴れており。
んんんん・・・・・・。
雨雲を呼んだのは、まさか・・・・・・・・・。
まぁ~。
思うに。
この山は、長い距離を歩くし、道も平坦なので、独り歩きの身では少々寂しさを感じてしまう山な訳で。
で。
晴れた日に、もう一度登りに行きたいので。
どなたか、ご一緒しましょ♪
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