無意根山 ~続き~

火の玉レッド

2008年06月09日 22:50

昨日の続き・・・・・。

【あらすじ】
山賊に襲われ命からがら逃れたボクは、傷だらけの身を引きずりながら、山間に佇む山小屋に逃げ込んだのだった。
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大蛇ヶ原(おろちがはら)と言う名前も雰囲気も素敵な湿原を抜けると、間も無く山小屋が見えてくる。

無意根尻小屋と呼ばれる古びた山小屋は、ボクの心をグッとつかんだ。

山賊に襲われてもいなければ、手傷を負ってもいないボクは、歩き疲れた身体を休める為、昼食を摂る為に、山小屋の扉を開いた。

ギギギ・・・・・、と音を立てるでもなく、扉は開いた。
中には、屈強な山男達が居るでもなく、出刃包丁を研いでは山小屋に泊まる者たちの肉を欲する山姥も居なかった。

居たのは、いかにも山好きなカップルが一組。
軽く挨拶をし、それぞれの場所で、同じ時間を過ごした。

静かな小屋の中で、ゆっくりと時間が流れた。

悪くないな、この雰囲気。
ボクは、そう思った。

小屋の中でのランチ♪

本日のメインは、塩ラーメン(笑)!

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この小屋、なかなか雰囲気良いので、今度泊まってみるのも良いな~と思った。

腹ごしらえが終わり、小屋を後にしたボクは先を急いだ。

ボクは頭の中で、登山口や小屋に貼られていた紙を思い出していた。
「無意根小屋から500m先で土砂崩れが発生し進めない」と言う内容だった。

通行止めのところまで行ってみて、無理なら引き返そう、そう思いながらボクは歩いた。

黄色が目にも鮮やか!

リュウキンカと言う名前かな・・・・、ちと自信ない

まだ雪が残ってる!

雪渓に四苦八苦しながら歩を進めた。

ここから先が立ち入り禁止!!


で、土砂崩れの具合はと言うと・・・・・・。
山面が見事に落ちており、おまけに雪渓もあってルートがハッキリし難く、数歩進むのに結構な時間を要しそうで、帰路の時間的余裕が無い事もあって、今回はここまで!
粘土質の土が雪解けでぬかるんでおり、登りも下りも結構危険な感じだったなぁ~。

早く迂回路が整備される日を願って!
また、再チャレンジしよ♪

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来た道をそのまま引き返し、大蛇ヶ原(おろちがはら)湿原で、天に向かって元気よく伸びている松を見つけた。


こういう木を見ると、ボクは。
これで良いんだと思える。
上に向かって伸びれば良いんだ、そう思うと元気が出てくる。

サンキュ~、松っちゃん♪

雄々しい松に元気をもらい、ボクは下山道を歩いた。

道脇には白い花が。

ん~~っと、ツバメオモトだっけな。
こういう花をキレイと思える気持ちを常に持ちたい、ボクは心からそう思う(笑)。

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わ~~い!
登山道を抜けて、林道歩きだぜのポーズ(笑)!


落ちたツツジの花にキアゲハが・・・・。
    
ちょっとイイよね♪

疲れたボクの心を木々や花々、昆虫達が癒してくれる。

ありがとう。


ゴールはすぐそこ!


今日は、自分の下調べミスが原因で、頂上には行けなかったけれど、キレイな湿原や山小屋で良い時間が過ごせたし、何より新鮮な空気が吸えたし、まぁ~楽しめたかな♪

最近は札幌岳といい、無意根山といい、頂上からの絶景を見れて無いので、今度こそサイコーの景色を見たいぞと思いつつ、ボクは帰路を歩いた。


~終わり~

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