8月25日(土)・東から南へ(続き)

火の玉レッド

2007年09月25日 22:42

8月22日に隠岐へ行くために北海道を出発したボクは、目的地である島後(どうご)に着き、3日目の朝を迎えた。



前日に旅の目的地である島の山岳部に足を踏み入れたボクは、ある意味では旅の目的をクリアしてしまった達成感と、これからどう行動しようかと言う自由な開放感に包まれていた。
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島内でも有数の景勝地である浄土ヶ浦で朝陽観賞トレッキングをしたボクは、どうせなら島をグルッと一周してやろうかと、ちっぽけな野望を抱いた。

取り敢えず今日は。
東部から南部をグルッと行ってみよう。


【撮影裏話】 トップ画像と構図が一緒♪ 三脚&セルフタイマーにて暑い中、狭い道路でクルマが行き交う中、カメラとMTB間を何回も往復しては撮り直す、その作業の繰り返し。たま~に虚しくなる(笑)。

島の東部は、どの辺だろうか、大久と言う集落辺りまでは走っていても気持ち良いが、それから南下するルートは、海岸線が見れず、あまり面白くなかった。

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前の日に泊まったキャンプ地を出発する際、管理人さんが「今日は暑いから、水は大丈夫?これ持って行きな!」とペットボトルに水を凍らせたモノをボクにくれた。

通称:命の水

そう命名した水は人の温もりで、とっても優しい味がした♪

リアキャリアに縛り付けた凍ったペットボトル(命の水)が、太陽に照らされ、一気に氷が溶ける。

今日も暑くなりそうだ・・・・・。


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大久を経て間も無く、釜と言う集落があり、そこに佐々木家と言う古民家がある。

さっそく入館料の400円を払い、中へ・・・・・・・。

隠岐最古の木造住宅。

重要文化財的な解説を管理人さんから受け、家内の案内を。


学術的な事は講釈は、すぐに忘れてしまう(笑)。
大事なのは、その建物を見て何を感じたか、管理人さんとの会話で何が一番印象に残っているか。
それが無かったら、ココは大して面白くなかったと言う事になる。

昔、外国船に乗ってあちこちを船で回り、ボクが苫小牧から来たと言うと、そうかと遠い目をして、行った事あるよ、小樽に釧路に、うん、苫小牧に・・・・、にしても自転車で苫小牧から良く来たね~、自転車か~、と一つひとつの言葉を自分の中で受け止めながらお話しをする管理人さんに、色々と佐々木家のお話を伺った。

外は暑いのに、家の中は涼しかった。

昔の日本家屋も悪くない。
このスタイルの日本家屋は、おそらく北海道には適さないだろう。

北海道には歴史が無い、そう良く言われる。
歴史が無いのではなく、アイヌ民族の歴史を葬り、ほとんどが江戸~明治期以降の歴史しか残っていない。
北海道の歴史は、未踏の地に足を下ろしたと同時に始まった、そんな感じすらする。
北海道にも古い建造物は残っているが、何とも近代的なものばかり。
旅をしていると、北海道外の歴史に魅力を感じてしまう事がある。

古民家で幾分かの涼を得て、管理人さんに別れを告げたボクはMTBに乗った。

(続く!)
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