8月28日(火)・島を出る!

火の玉レッド

2007年11月22日 00:06

8月22日に鳥取県の隠岐へ行くためにボクは北海道を出発した。
隠岐の島後(どうご)と言う島に着いてからボクは6日目の朝を迎えていた。




今日で島を出る、そうボクは決めていた。
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前夜に泊まった民宿石塚で朝食を済ませ、荷物をキレイにパッキングした後、宿代を払い、朝の挨拶やら今日の天気の事やらを民宿の女将さんと話した後、ボクは民宿を後にした。

自転車を停めているところに女将さんが付いて来てくれ、昨夜の雨の事なんかを話しながら、それにお茶でも淹れてあげるよと言ってくれて、ポリプロピレンのボトルに詰めたい麦茶を淹れてくれた。
ボクはお礼を述べ、それを受け取った。

ボクがお別れの言葉を言い、民宿を去っても、女将さんはいつまでもボクに手を振り続けてくれた。

温かいな・・・・・・・・、ボクは素直にそう思った。
胸の奥が熱かった。

ボトルに入ったお茶を一口、喉の奥へと流し込んだ。
美味しかった。
優しい味がした、そんなクサイ台詞を言ってみたくなる、だって旅人だもの・・・・・。

女将さん、ありがと♪

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ボクは。
隠岐と本州を結ぶフェリーしらしまに乗り込んだ。



8:30にフェリーが出発し、鳥取県の境港に着くのが13:20.
ほぼ5時間の長旅・・・・・・

長旅のキツさを紛らわす為にデジカメの画像を眺めたり、ガイドブックをパラパラとめくったりしていた。
また団体客が多く、彼らは賑やか過ぎて、旅疲れ気味のボクは少し気が滅入った(笑)。

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フェリーが境港に到着し、MTBを船から降ろした。

港周辺をウロウロしてると。
JR境線の鬼太郎列車を発見。



実は。
境港は、『ゲゲゲの鬼太郎』の作者、水木しげるの生まれた土地。

で!
町ぐるみで鬼太郎を盛り上げている。
中でも特徴的なのは、「水木しげるロード」っつー800mの道!
120体ものブロンズ像を沿道に配し、露店や商店には鬼太郎グッズが売られている。

ボクもそれを買った(笑)!

沿道沿いに設置された妖怪が描かれているスタンプを収集するスタンプラリーなんてのも柄にもなくやってみた(笑)。

これは・・・・・・。
水木しげるロード沿いにある「妖怪神社」。


妖怪は勿論、人間にもご利益が(笑)!!!

お次は。

神戸ベーカリー水木しげるロード店!!!

妖怪キャラがパンに!(笑)

味は?

勿論、妖怪の味が・・・・・っ

水木しげるロードを一通り満喫したボクは、適当なところで鯖鮨をペロリと平らげ、米子空港を目指した。
勿論、MTBで♪

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米子空港までの道すがら、何の当てもなく走っており、大きな道路を走ってりゃ~民宿の一つ位あんだろ~よと安易な考えのまま進むものの、何も無く・・・・・・・・・・。
どこにも民宿らしいものは無く、っちゅ~か見つけられず。

海水浴場でも良いやと当ても無く走っていると、運良く空港付近に「弓ヶ浜海水浴場」を発見!

コンビニで食材をわんさと買占め、独り打ち上げ宴会パーティーの始まり♪



海水浴場で、海を眺めながらの夕食。

コンビニおにぎりは、コンビニおにぎり以上の味はせず、せっかくの旅先なんだし、ボクはどこかに食べに行くべきなんじゃないだろうかと思いながら、おにぎりを口ん中でゴモゴモと噛み砕き嚥下した。

海を眺めながらの食事。
MTBでの旅。
自分は今一体どこに居るんだろうと思うと、それは曖昧で、海に面した場所としか認識できなかった。
何か現実離れしている。
どこかが何となく自由なんだけど、同時に不便さも感じると言う矛盾した環境と感情。



ボクは、海を見ながらそんな事を感じていた。

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夜が更けた。
日が沈んだ。
夏の夜は、太陽が無くても熱を帯びた空気が漂っており、ボクは少し不快だった。

実は。
テントを張った場所が駐車場にとっても近く、大型トラックが引っ切り無しに出ては停まり、アイドリング音がうるさくて、ボクは良眠出来なかった

それと。
夏休みも終わりに近いこの日。
皆既月食が見えるらしかった。
時間帯は、確か20:30頃だったっけな?

ボクはテントから顔を出し、空を見上げたが、雲に覆われ何も見えなかった。
ようやく月が見え始めた頃。

皆既月食は終わってるらしかった・・・・・。

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トラックのエンジン音がうるさい。
ボクは上手く寝れる自信は無かった。

明日は北海道に帰ることになる。
きっと寒いだろうな、ボクはそんな事を考えながら目を閉じ、寝たり起きたりを繰り返しながら眠りについた。

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走行時間・・・・2:04’29
走行距離・・・・24.99km
平均速度・・・・12.0km/h
最高速度・・・・29.6km/h
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(8月28日へ・・・・)

※ 本文は、旅行中に記載した日記に加筆修正した文章を載せています。
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