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2007年05月02日

『岳』


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毎月5・20日発売の『ビッグコミックオリジナル』で連載中の山岳コミック。

登場人物は。

島崎 三歩(シマザキ サンポ)・・・長野県出身・遭対協(山岳遭難防止対策協会の略)
                      民間救助ボランティアの一員

野田 正人(ノダ マサト)・・・・・長野市内北部警察署 山岳遭難救助隊チーフ
                     三歩とは幼馴染

椎名 久美(シイナ クミ)・・・・・・・長野市内北部警察署 山岳遭難救助隊員

内容は。
民間救助ボランティアの三歩が、北部警察署からの依頼を受け、山で遭難した登山者の救助に当たると言うストーリー(三歩の活動エリアは長野県の穂高連峰)。
大体、一話読み切りの作品が多い。
当初、単発の読み切り作品だったのが、好評だったらしく、現在は連載化している。

1巻発売時は、大型書店でも探すのは難しかったのに、3巻辺りから書店でも結構目に付くようになり、4巻に至っては“平積み”されて販売してるんだから驚いた。
1巻から応援している僕にとって、現在の人気は嬉しい。
漫画業界ってのも淘汰が激しく、不人気なら即連載打ち切りだからね・・・・。

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三歩は山に来る人に優しい。
クミちゃんは、そんな三歩に対し、遭難者に優しすぎると感じている(第3巻・2話「警告」参照)。

三歩は山が好きだ。
山に来る人も好きだ。
山で遭難し、発見されるも救助途中で死亡してしまう遭難者に対しても優しい。

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僕の一番好きなエピソードは。
一番って付けると難しいんだけど・・・(笑)。

第2巻の2話「先生」かな~。

犬井(イヌイ)と言う小学校3年生担任教諭が休日に子供たちを山に連れ出すが、登山途中でリュウトとサトルと言う子供2人が居なくなってしまう。
子供が行方不明になって気が動転した犬井は、子供たちを捜すべく必死に走るが、登山道から落ちてしまう。
それを見つけた三歩は怪我をした犬井と供に子供たちを捜す。
犬井は三歩との会話で、中学時代を回想する・・・・。

 何となく入部した山岳部。
 初めてのアルプス。
 辛かった登り。
 山岳部顧問の柴田(シバタ)先生に頂上で渡された手作りのおにぎり。
 そのおにぎりで山の全部が分かったような気がした
・・・・と。

犬井が卒業して2年。
部員が滑落死して、山岳部は廃部になる。
犬井は、死亡した部員の告別式で、何かをじっとかみしめているような顔をした柴田先生を見る。
「今は、あの時柴田先生が何を思っていたか、少しだけ分かる気がする」と犬井は言う。

やがて、子供たちは無事に発見されるんだけど、最後に三歩が犬井に対し言った言葉が印象的。

「先生だから見つかったんだよ、先生の子供達だから。」

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僕は山を登る事がある。
山が好きだから。

ヤな事があっても山は山。

山がある。
僕は登る。
山に。

山は山。
僕は僕。

そんな単純な事が分かるだけでも良い。

登山中に死を予感するような危険な目に合った事は無いが、下山中に霧が立ち込め視界不良になり、ハラハラした思いが過去にある。
慎重に歩を進めなければ、自分が右に行っているのか、左に行っているのかさえ曖昧になってしまう感じだった。
また、友人と登山中に、友人がルートを誤り、僕もつられたけど、景色に見覚えが無く、僕が友人を引き止め、誤ったルート地点まで引き返した事がある。
後で友人に聞くと、あのまま行けばどうにかなると思った、そう言われた・・・・(汗)。
あのまま無理して行けば、上にも下にも行けなくなる可能性だってあるのに・・・。

遭難はしたくない。
そのために僕は慎重になる。
準備然り。
行動も慎重になる。

『岳』に登場する遭難者も、ほとんどが慎重に事前に準備を行い、行動も慎重だった筈。
ひょんな事から遭難する危険がある、それが登山。

例えば・・・・。

 雨が降っていなかったら
 道がぬかるんでなかったら
 出発時間を1時間早めていたら
 足場を変えていなかったら
 風が吹かなかったら

遭難には色んなケースがあるだろう。

ほんの少しのズレが遭難を生むのかもしれない。

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で、肝心の4巻の紹介は・・・・・・。

ここまで書いて気力を使い果たしたので、気になる方は書店に走って買って読んでみて!(笑)

『岳』

※ 左上から順に時計回りに1~3巻



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Posted by 火の玉レッド at 19:24│Comments(0)
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